フランシスコのブログ

聖ピオ十世会のミサに与るカトリック信者のブログです

マリア・ディバイン・マーシー(MDM)に注意

 今は世の終わりに近いのかもしれませんし、まだもう少し先なのかもしれません。それはわかりませんが、世界中、いかにも危機感が漂っています。それに対して、霊的にも物的にも、ある程度の備えをすること自体は、正しいのですが、この情勢を利用してか、多くのカルトが流行りつつあります。



 その一つが、マリア・ディバイン・マーシー(Maria Divine Mercy)と呼ばれる偽幻視者で、それを支持するグループが、主にカトリックの保守派と伝統派の中を中心に、浸透しつつあります。伝統派の「中」と敢えて書いたのは、聖ピオ十世会の支持者の中にも、数名は、この偽預言者を信じるメンバーがいるからです。

 小野田神父様も、正式に警告を出してほしいものですが・・・そして、勇気をもって導いてほしいものですが。カトリックの伝統の掟によれば、フリーメーソンに入ったカトリック信者の聖体拝領は許されないはずですが、どうして彼らの拝領は許されるのでしょうか。彼らとメーソンの間に何の違いがあるのでしょう。共に背教であり、偽りに毒されています。重度の異端状態にあります。彼らがミサで、聖体拝領に与ったりすることは、霊的に不潔だと思うのですが。聖書には、ふさわしい心なく主の体を食べ血を飲む者は(聖体拝領のこと)、主の体や血を犯すことであり、裁きを食べ飲むことになる(1コリント11章)、とあったはずですが。

 が、私的なコメントを書き並べても、仕方がないのですので、これについての公的な文章から掲載してきたいと思います。これから、掲載するのは、カトリック教会が正式に発行したこの偽預言者(マリア・ディバイン・マーシー)に関する警告文です。

 この文章は、敢えて小野田神父様の訳を掲載します。前掲したように、聖ピオ十世会の中での件も、少し話題にしたからです。かつて、リトル・ぺブルが流行ったとき、それが異端であることを、めいめいが教え諭したように、これが異端であることも、信じる者を見つけたら教えなければいけません。

 

 

参考資料:「マリア・ディヴァイン・マーシー」のヴィジョンと言われるものについて
2014年10月25日 | カトリック・ニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 「マリア・ディヴァイン・マーシー」のヴィジョンと言われるものについてダブリン大司教区からの公式発表をご紹介いたします。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


STATEMENT OF ARCHDIOCESE OF DUBLIN
ON THE ALLEGED VISIONARY “MARIA DIVINE MERCY”

Requests for clarification have been coming to the Archdiocese of Dublin concerning the authenticity of alleged visions and messages received by a person who calls herself “Maria Divine Mercy” and who may live in the Archdiocese of Dublin.

Archbishop Diarmuid Martin wishes to state that these messages and alleged visions have no ecclesiastical approval and many of the texts are in contradiction with Catholic theology.

These messages should not be promoted or made use of within Catholic Church associations.

「マリア・ディヴァイン・マーシー」という幻視者に対するダブリン大司教区の公式声明。

「マリア・ディヴァイン・マーシー」と自称し、ダブリン大司教区内にいるかもしれない女性が受け取る幻視とメッセージの真正性について、当大司教区に調査の要請が来ていた。
ダーマッド・マーティン大司教は、これらのメッセージ、及びいわゆる幻視は、教会の認可を得ておらず、そのテキストの多くはカトリック教理と照らして、相反するということを声明したい。
これらのメッセージが、カトリック教会内で広められたり、使われたりしてはいけない。

 

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